え、パソコンって壊れるんだ!
と言う人もいた。そりゃ電気製品だし、立派に諸行無常の理を表すわけですよ。
それとは別に、たとえば描画が追いつかなくて一時的に画面が崩れたりしたら、
あ、壊れた!買い買える!
とか、
あ、壊れた!どうしよう買ったばかりなのに!
とか、慌てふためく人も多くいた。買ったばかりというのは大抵1年以上たっていたりするわけで、別にどうでも良い話し。
ところで、おかしくなってからあわててデータをバックアップしても、なかなかうまく行かない場合がある。すぐに終わるときはまるで壊れてないかの様にスムースに話しが進むのだが、意外に致命的な不具合が起きてしまっても正しく起動しちゃったりするので、かなり性質が悪い。
たとえばboot.iniが破損すると、Windowsがウンともスンとも言わなくなる場合が多いが、MFTが破損した場合、Cドライブなら致命的だが、Dドライブなどの物理的に別のドライブだった場合、なんと正しく起動してしまうわけだ。
そして、Dドライブを使おうとしたりして、アクセスが始まると、まるで時間が止まったかのように、パソコンは何も反応しなくなる。
そのとき初めて気づくんだ。パソコンがおかしくなっていたことに。
正直、パソコンだって壊れるわけだ。
それも突然。
これは防ぎようが無いと思っている。
だから何をして置かないといけないかと言う話しだが、基本的にヌルいバックアップでもよいので対策だけはとって置いた方が良い。
職場だと共有フォルダなどに全部アップしておく人もいるが、共有フォルダだってパソコンだ。しかも一人じゃなくて複数人数で同時にアクセスするから、HDDだって個人の作業マシンであるパソコンより断然壊れやすい。
そんなところにバックアップするんじゃない。
共有フォルダは他者と情報を「共有するため」に存在するので、バックアップのためじゃない。
ではバックアップはどうすればいいのか、という話しだが、
完全にすべてのファイルをバックアップしないといけないなんてことはまず無いわけだ。
ありえない。そして無理。
だから、必要最小限のファイルを適宜、ケースバイケースでバックアップしておこう。
さらに、いつもの作業が自然にバックアップとなるように、ある程度Windowsの設定を変えておくことにする。
これはどういうことかと言うと、まず前提として
- デスクトップに大事なファイルを置かない
- 保存先はマイドキュメント内に限定する
※当然必要なアプリケーションはインストールして置かないといけないが
ちなみにだが、デスクトップは机の上と同じだ。もし勤務時間が過ぎて帰るとき、重要書類は机の上に置きっぱなしにしないはず。引き出しにしまうべきだ。
同じように、デスクトップにわけの分からない名前のフォルダを作り、その中にファイルが1個、2個など、こんな使い方している人は、即刻やめた方が良い。
すべてマイドキュメントに保存するんだ。これは、マイドキュメントに保存するべき!というわけではなく、先にも説明した通り、今から説明するバックアップで必要なルールなので、そうするように強く推奨する。
まず、デスクトップにマイドキュメントが表示されていない人は、
- デスクトップの何も無いところを右クリック
- プロパティを選択して「画面のプロパティ」ウィンドウを表示
- 「デスクトップ」タブから「デスクトップのカスタマイズ」ボタンをクリック
ここで、上記が面のように「マイ ドキュメント」にチェックをいれ、「OK」ボタンをクリックする。
画面のプロパティに戻るので、こちらも「OK」ボタンで閉じる。
これで、デスクトップにマイドキュメントが表示されたはずだ。
さて、準備は万端。早速自動でバックアップになる設定を使用じゃないか。
1点だけ確認。
もし使っているパソコンにCドライブしか無い場合、この技は使えない。
そう言う場合、パーティション変更ソフトなどを使用して、HDD内を分割し、Dドライブなどの別のドライブを作っておく必要がある。
使い方は中級レベルになるが、「パーティション ロジック」というフリーなソフトがあり、これで無料でパーティションを変更することが可能だ。もし興味がある人がいれば、休み時間にでもやってみるとよい。
「パーティション ロジック 紹介記事」
「パーティション ロジック本家」
■普段の作業がそのままバックアップになるような設定に替える
やり方はすごく簡単だが、場合によっては時間がかかるので、それなりに覚悟しておこう。
- Dドライブ直下に「My Documents」というフォルダを作る
- デスクトップにある「マイドキュメント」を右クリックし、「プロパティ」を選択
- 「マイドキュメントのプロパティ」画面が開くので、「ターゲット」タブを選択
- 「移動」ボタンをクリックし、1で作ったD:\My Documentsを選択する
この状態でもしWindowsが壊れたとする。
その場合、Cドライブに入っているWindowsを上書きするわけだが、Dドライブに入っているデータは上書きされない。
つまり、Cドライブだけきれいに入れ替え、データは丸ごと残るというわけだ。
出来れば、CドライブとDドライブは物理的に別のHDDを使うのが理想だ。
執筆中。
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