では高い金を払って若造に何を教わっているのか。
それは、Microsoft Officeである。
つまり、Microsoft Officeが使えるようになれば、それはパソコンが得意だという事になってしまう。
正直、ハショりすぎだと思う。
俺は幼少の頃からコンピュータをいじっているから、1995年だか1996年だかにWindows95を初めて触ったとき、特に抵抗はなかったが、それにしても昨今、誰かに教わらないと何も覚えられないというのはあまり理解したくない事実である。遺憾である。
なぜなら、
コンピュータは人間を補佐するべき存在
であるのに、補佐する側の使い方が分からないと言うのは、全く持って本末転倒だからだ。補佐される側が余計な消耗を繰り返してしまう。全く逆の効果だ。
そもそもコンピュータというのは計算機だ。だから計算は得意。
ゲームだって計算だし、ペイントで絵を書くのも計算だ。CPUがしっかり計算してくれた結果、アプリケーションがアプリケーション毎に決められた手順で画面に文字などを表示しているに過ぎない。
もし画面への結果を求めないでいい場合、たとえばbeepとコマンドを打つと音が鳴るだけで、画面には何も表示はしない、なんて場合もあるが、大抵、最近のアプリケーションは画面を構成している。つまりGUIを持っている。
たとえば音が鳴ったらインジケータが上下する、などの表示が存在するわけだ。必ずといって良いほど、画面に何かを表示させると言う、リソースの無駄遣いを意図的にさせているわけだ。
GUIというのはその名の通り、グラフィカルなユーザインタフェースなわけで、正直こういったマスクをかぶった人間のように、マスクの色や模様は分かるが、男性なのか女性なのかも分からないような相手とは、会話するのも難儀なんではないだろうか?
まずはマスクを取り、男性なのか女性なのか、成人なのか未成年なのか、そこら辺を知って置くと、かなり話しもしやすいはず。
というわけで、若い人にはありがちな、「光ってるところしか目に写らない」症候群から脱出すべく、簡単ながらコンピュータ、つまりパソコンを便利に使う方法を伝授したいと思う。
まずはいきなり中級偏。
■コマンドラインでアプリケーションを起動せよ
Windows XPとWindows Vista/7では若干操作が違う。
XPの場合、
- 「スタート」>「ファイル名を指定して実行」
- 「cms」と入力して「OK」ボタンをクリック
- コマンドプロンプトが起動する
- 「スタート」>「プログラムとファイルの検索フィールド」に「cmd」と入力する
- コマンドプロンプトが起動する
さて、何を起動させるかというと、どのWindowsにも入っているメモ帳を起動してみよう。メモ帳のプログラム名は「notepad」である。
画面に表示されているコマンドプロンプトが、以下のようになっているはずだ。
XPの場合この最後の「>」がプロンプトだ。つまり、「何か入力されるまで待機してまんねん」と言っている。
C:\Document And Settings\<ユーザ名>>
Vista/7の場合
C:\Users\<ユーザ名>>
さて、プロンプトにメモ帳、つまりnotepadと入力してみる。入力したらEnterキーで確定する。
Enterキーをタイプするまではプロンプト状態、つまり入力待機中。
だからEnterキーを押してコマンドを実行する、というわけだ。
notepadと入力してEnterキーを押すと、画面にメモ帳が表示されるはずだ。
早速、メモ帳に何か書いて、「a.txt」としてで保存してみよう。
保存先はコマンドプロンプトに表示されている場所にする。
たとえばコマンドプロンプトが
C:\Document And Settings\ogaaaan\>だったら、
C:\Document And Settings\ogaaaan\a.txtとなるように保存する。
保存したらメモ帳はいったん終了する。
さて、今度はコマンドプロンプトから再度、notepadを起動してみるが、先ほどとは違い、ファイルを開くところも同時にやってみよう。
プロンプトに続いて、以下のコマンドをタイプし、Enterする。
> notepad a.txtさて、画面には先ほど保存したa.txtがメモ帳で開かれたと思う。
先ほどは
アプリケーション名 ファイル名
という書式で起動させたが、これは英文に似ている。動詞 名詞のような順序だ。
しかし、デスクトップに配置されたアイコンの中で、a.txt、b.xlsなど、特定のアプリケーションで作った文章ファイルを直接マウスでダブルクリックしてアプリケーションを起動している人が圧倒的に多いのではないだろうか。
むしろそのためにGUIというインタフェースが用意されているわけだが、つまりどういうことかというと、
どのアプリケーションで作られたファイルなのかを意識しないでも、ファイルを直接ダブルクリックして起動すれば、勝手に該当するアプリケーションが起動し、ファイルを開いた状態にしてくれる
というわけだ。
さて、ファイルをダブルクリックして、どのアプリケーションが起動するのか?
それを判別しているのが、拡張子と呼ばれる、2~3文字、場合によっては4文字の、ファイル名の「.」の後にある単語だ。
先ほどの例だと、「a.txt」は「txt」が拡張子と言う事になる。
Windowsはこの拡張子にアプリケーションがあらかじめ割り当てられていて、txtならメモ帳が開くように設定されている。
秀丸やEmEditorなど、後から好みのテキストエディタをインストールした場合、この拡張子の関連付けが新しい方に変更され、アイコンも変わるので、メモ帳ではない該当するエディタで文章ファイルを開くことが出来る、と言うわけだ。
この仕組みがあるおかげで、プログラムを起動してからファイルを開く、という面度な作業を省略する事が出来る。
- ファイルをダブルクリック
- ファイルの拡張子からアプリケーションを選定
- 「アプリケーション名 ファイル名」のコマンドを内部で実行
ちなみにコマンドプロンプトの場合、3がいきなり実行される。つまり手順が少ない。
アプリケーションの起動の仕組みが分かっただろうか。
もしアプリケーションが対応していれば、の話しだが、
アプリケーション名 オプション1 オプション2 ・・・・・
なんて書式で起動させることも出来る。
たとえば、WIndowsのデスクトップの本体であるexplorerだが、これを起動させるとフォルダが開くようになっている。
>explorerこれで、画面にはマイ ドキュメントなどのフォルダが開いたと思う。
早速オプションをつけてみよう。
>explorer /select, c:\windows\notepad.exeこのオプションを付けた状態でexplorerを起動すると、フォルダが開き、notepad.exe、つまりメモ帳本体のプログラムが、マウスでクリックしたかのように選択された状態になっているはずだ。
この様に、プログラムにはいろいろなオプションを付けて起動させることができ、自由度を高めた使い方が出来るようになっている。
■まとめ
- アプリケーションを起動する方法はファイルをダブルクリックするだけじゃない
- コマンドプロンプトで起動することも出来る
- 起動の仕方をオプションで指定する事が出来る
facebook
twitter
google+
fb share