使う気がないのであればすぐに去ると良い。
今回はOperaメーラならではの機能を簡単に紹介しようと思う。
その前に一言。
ThunderbirdからOperaへメーラをチェンジ!というのを強く推奨しているわけではなく、ただThunderbirdを使っていたけどいやになったのでほかに何かメーラないかな、あ、Operaがあるじゃん!そして使ってみたら意外にこれ良いお!!!というだけの話しだ。
なので、ThunderbirdからOperaにメールをインポートするのは、デフォルトの機能を使った方法のみを説明しておく。しかも欄外に。
ただ、Thunderbird自体をアンインストールしなければ、いつでも起動してしまえば中身を確認できるよね?と言いうことで、上記方法で思った通り出来なかったとしても、自分で調べて欲しい。
- 「設定」>「インポート/エクスポート」>「メールをインポート」を選択
- 「アカウントウィザード」が開くので「Thunderbirdからインポート」を選択して「次へ」
- 「開く」ボタンでThunderbirdのプロファイルデータ(デフォルトだとC:\Documents And Settings\<ユーザ名>\Application Data\Thunderbird¥Profiles\<ハッシュ値>\prefs.js)を選択
- 「インポート項目」にインポート可能なメールボックスが表示されるので中身を確認しておく
- 「<新規アカウント>」の部分を、Operaに存在するどのアカウントにインポートするか選択する(「設定をインポート」チェックボックスが自動でON/OFFされる)
- 「メールをインポート」にチェックが入っているのを確認し、「次へ」ボタンをクリック
- ほかにインポートしたい項目があれば4から繰り返す
ThunderbirdからOperaに完全データ移行を含む作業を期待している人は、別のサイトを検索してみると良い。
何しろ俺自信、昔から、別メーラへのメール&アドレス帳移行を重要とは思ってないからだ。
ほとぼりが冷めるまで両方使えば良いと思う。もちろん、使わなくなったほうの自動受信はすぐにでもとめて置くべきだ(起動したら古い方のメーラで新着メールを受信してしまい、いつまで経っても新しいメーラに移行できないというのはアホ過ぎる)。
ちなみに俺は、半年以前のメールは全部消すようにしている。場合によっては3ヶ月程度経過したメールも消している。もちろんバックアップなんぞとってない。
なぜなら、消す目的がHDDの容量節約だからだ。バックアップだって無駄だ。
俺にとって、昔に受信したメールというのは、読まないマンガが多数載ってる週刊誌を毎週買うことと似ている。つまり、無駄を大量に購入しているわけだ。これほどくだらない事はない(俺は雑誌も新聞も読まないし買わないからコンスタントにそれらを買っている人の気持ちが分からないが)。
雑誌や新聞を何の躊躇もなく気軽に気楽に捨てられない人にとっては、過去のメールを捨てるという行為は苦痛かもしれないが、そもそもそういう使い方が浸透してしまっている時代を恨むしかないだろう。
そもそもたとえば入社2年目の人は1年分以上のメールをメンテナンス対象とし、そして3年目の人は2年分以上のメールをメンテナンス対象と考えると、単純に10年選手は10年分以上のメールを保存してメンテナンスしないといけないのか?だ。
んなわけないっつーの。仕事をがんばればがんばるだけ大変になるじゃねぇか。アホくさ。
そもそも32ビット版のWindowsは2ギガ以上のファイルあつかえないじゃん。 10年でインボックスのファイルが2ギガ以内である保障なんてどこにもない。
メールはいつか捨てる物なのだ。
いつ捨てるのかは個人差だ。俺は読んだ瞬間に消したいし、そもそもメールを受信することすら苦痛だ。
メールという存在が消えてなくなれば良いと思っているほど、仕事でメールを使うのを嫌っている。
A型次男坊+神経質の俺がこの方法でトラブルなく10年以上仕事できてるんだから、みんなもっといい加減にメールを扱った方が良い。
弁当を買ったら弁当箱と割り箸が付いて来た!!と言って怒る奴はいないが、弁当箱をありがたがってとっておいたら怒る奴も大量に出てくるだろう。つまり過去のメールはゴミなんだ。
それから、物理的に消せるくせに消せないと言う人は、消せないのではなくて消したくないだけだ。
過去のやり取りをとって起きたい、何かの時のためにとって起きたい、そう考える人は多いのではないだろうか。
しかしあえて言いたい。とっておくと言う事は場所をとると言うことだ。それがIMAPならメールサーバ、POPなら使ってるマシン、どういった状態であれ、とっておくことは場所をとる。容量を喰う。それらを完全にメンテナンス出来るのであればとって置くのも良いかもしれないが、過去すべてのメールを保存し、容量を圧迫したがために起こるであろう現象を考えて欲しい。
- フラグメンテーションしまくり
- したがってデフラグが遅い
- ユーザプロファイル情報が肥大化
- OSが遅くなる
- OSが遅いから仕事も遅い
- 会社に貢献できなくなる
- 当然給料も上がらない(給料泥棒)
- 会社にとって害のある社員となる
大げさかもしれないが、俺がたくさんの部下を抱えてたとしたら、OSが遅くて仕事が遅いという奴は許さん。使い方をしっかり指導する。
というわけで、随分と話しが変わってしまったが、メールなんていう存在自体が極悪なものを使い続けるためには、これくらいの覚悟をしておいた方が良い、と言う事がいいたい。
だからメールなんて適当にすばやく捌け!ということで、別メールへの移行なんて面倒くさい無駄な作業はしない方が良い。何しろそれって思いっきり自分だけの都合なんだから、聞かれてもただ迷惑なだけだ。俺はやり方知ってても教えない様にしている。
※就業中に何時間もメーラのメンテナンスしてたら、そりゃ給料泥棒だよなぁ。個人の都合なので、絶対にそれは業務には含まれないはずだ(もっともそんなメンテナンスが必要になってしまうようなオペレーションをしていた自分が悪い)閑話休題。
さてと、早速Operaメーラの便利機能を紹介する。
まずOperaのサイドバーをみてみよう。初期状態からかなりの数のアイコンが表示されていると思う。これが実は曲者で、大抵この状態をみて、
「なにがなにやらわからへん!」
でサヨナラOperaと相成りつつある昨今、ちゃんと理解すればこの上なく使い勝手が良いという事が分かる。
正直、俺も最初このサイドバーをみたとたん、「勝手にしやがれ!」と思い、会社メール専用という汚名を着せる事にしたもんだ。
それが今では「ごめんなOpera」状態である。
それはさておき、まず、いったん全部のアイコンを閉じた状態にしてみよう。
俺の場合、メールアカウントを17個持っているので、サイドバー下段に「メールサーバー」というのがたくさんある。「@」のアイコンはIMAPサーバだ。つまりGmail系列のメールサーバなどのことだ。
実はOperaで受信したメールは、すべてこれらの該当するメールサーバーというアイコン内に集約される。
その中から新着だけ、メールサーバーを問わず、全部一緒になってまとめられるのが、一番上にある「未読」だ。つまり、「未読」アイコンには実体であるメールではなく、「新着且つ未読」という検索結果が表示されるに過ぎないと言うことだ。実体はこれらの「メールサーバー」になる。
だから、この時点で普通のメーラでよくある「受信箱以下にずらずらとアカウント別にフォルダつくって、フィルタでフォルダわけ」なんてわずらわしい作業が一切必要ないわけだ。
ただ、メールサーバはパラレルで表示しないで、まとめてフォルダ内にいれておきたいんだけど、今の所そう言う機能はないらしい。ここは残念。
で、すべてのアイコンを閉じてみると、以下のようになっている。
- 未読
- すべてのメッセージ
- フィルタ
- ラベル
- 添付ファイル
- メーリングリスト
- メールサーバー
「すべてのメッセージ」を開くと、良くある一般的名メーラみたいに、
- 受信済
- 送信箱
- 送信済
- 草稿
- 迷惑メール
- ゴミ箱
そう、ただ受信されたメールを検索した結果をここで表示しているだけに過ぎない。しかもアカウントに関係なく、すべての受信したメールがここに表示される。
1の「新着」に当てはまらないすべてのメールは、ここに集約されるわけだ。
ここまで読んでいると気づくと思うが、Operaメーラの優れた点は、
アカウント別にあぁだこぅだしないで、
全部”メール”として一元管理できる
という、受信者にとってありがたいポリシーでメールを捌くことが出来る。
通常のメーラでフォルダわけする場合、人にも寄るが、大抵はアカウント別にフォルダを作って管理しているのではないだろうか。
しかしOperaは、「Toは誰?お前だ!」の1本!男気を貫き通している。そのほかのアイコンは、それぞれの検索結果に過ぎないわけだ。つまり、この時点でOperaがいいたい事は、
メールの使い方の
縦軸・横軸を入れ替えてみました!
縦軸・横軸を入れ替えてみました!
ではなかろうか。断然俺はこの方が使い勝手が良いと思う。
むしろなんで今までアカウント別にわざわざ機能をアプリ内でコピーするような仰々しい事をしていたのか、我ながら恥ずかしくなる事がある。
1つのオープンソースを1つのサーバに複数コピーして「ASPサービス!」とか言っているようなもので、それってただのインチキだ。
で、次に行く。
3の「フィルタ」だが、Operaの自動判別とは別に、どうしても従来のメーラの方法でアカウント別にメールを管理したいとおもうのであれば、こちらで良いだろう。
たとえば特定のメールサーバー(つまりアカウントね)を、さらに細かく分けたい場合など、このフィルタに条件を設定しておけば、「検索結果」としてのフォルダわけを増やすことが出来る。
前回作ったアカウントを基にすると、たとえばこんな感じ。
ogaaaan@example.comに届いたメールで自分がtoの場合は「あて先俺!」フィルタに、ccの場合は「参考まで!」フィルタに入れるよろし!
この場合、フィルタを新規作成し、to、ccそれぞれフィルタを作れば良い。
そして4のラベルだが、これは重要なメールにはあらかじめ「重要」ラベルを付けるという、個人の習慣に基づくタスクを利用する機能だ。
ラベルアイコンを展開すると、以下のようにいくつかデフォルトで設定されたプリセットがある。
- 重要
- 予定
- 要返信
- 要連絡
- 会議
- 娯楽
- 貴重
そして5の「添付ファイル」だ。これがまた便利極まりない!!
中身を開いてみると分かるが、あらかじめいくつかの添付フィルの種類が設定されていて、たとえば圧縮ファイルを選択すると、圧縮ファイルを添付にもつメールがすべて表示されるわけだ。
こりゃ便利!!!
たいてい、添付ファイルに関しては、zipなのかjpegなのかくらいは覚えていると思うけど、添付ファイルが添付されたメールの件名なんかは覚えてないと思う。
添付ファイルを探したいのであれば、添付ファイルから検索するという、至極ストレート且つ正解と思えるプロセスで簡単に添付ファイルを検索する事が出来るわけだ。もちろん検索実行なんて地味でドン臭いボタンなんか必要ない。受信時にOperaが勝手に検索結果として保存してくれるので、俺たちは何もする必要がない。楽だ。
そして6のメーリングリスト。これは、送受信したメールがメーリングリストであった場合、ただそのやり取りを検索結果として表示できるもの。
大抵はこのメーリングリストなどをフィルタしたいと思う人が多いのではないかと思うが、ここに自動的にメーリングリスト別にアイコンが用意されるので、急ぐ特なんかは利用するのに時間がかからないという点で便利なのではないか。
そして最後の7。これはメールの本体が格納されているアイコンだ。
※たぶん本体をここに入れているはずという俺の個人的な想定
だから消してはダメだ。
それから最後、Operaを強く勧められるもうひとつの理由がある。
それはアドレス帳だ。
Operaのアドレス帳はただのアドレス帳ではない。今までになかった帳便利機能が含まれているのである。
それは、
アドレス帳からメール一覧
だ。おそろしや!
具体的に試してみよう。
上記のように、Operaサイドバーからアドレス帳を選択し、右クリック>「新規フォルダ」で「トーハム紀行」というアドレスグループを作った。
その中にさらに右クリックで「新規アドレス」として「イアイドー氏」を登録してみた。
これでアドレス帳での登録は終わり。良くあるパターンである。
当然、やり取りした相手は自動的にアドレス帳に記録されるので、フォルダわけにこだわりがなければ、登録作業自体必要なくなる。
そして今度はOperaから、つまりオガーンからイアイドー氏へメールを出したとする。そしてその返信も来たとする。
その状態で再度アドレス帳のイアイドー氏をみてみよう。
なんと!イアイドー氏とのやり取りメールのみが表示されるではないか!これまたビックリ!
つまり、細かい事は忘れたけど、イアイドーと何かメールしてたな、と言うようなシチュエーションには最適なソリューションが実装されているわけだ。
正直これには俺は驚いた。
そのほかOperaにはまだまだ多くの機能が含まれている。
もともとはブラウザだが、M2メールというメール機能が含まれ、今ではOperaメーラとして立派なメールクライアントソフトへと成長をとげ、使い勝手を最重要視した最高レベルのソフトに仕上がっている。
俺はすでにWindowsの「プログラムのアクセスと既定の設定」でメーラをOperaに変更しているが、皆さんはまず1ヶ月ほど使ってみて判断してみて欲しい。
俺としては珍しく大絶賛だ。
ただし、WebブラウザとしてのOperaは好きじゃない。レンダリングがスカスカでパラパラしているし、正しくCSSを解釈してくれない。いわばIEライクなブラウザだ。DOM構造がおかしいんだと思う。
終わりだ。
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