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Webエンジニアとは?

個人的にここ10年くらいのWeb業界を経て思ったことをまとめてみようと試みる。
思いつきを温めて考慮して考えてアイデアにしてみた。
ただしまだ決定ではないのであしからず。




※自分で読んでも理解に少し時間がかかるかな、と言う部分もなくはない。


■アナタの肩書きなんかより責任の所在の方が大事

例えばWebデザイナが原稿をもらってそれをコピペする。
原稿に誤字脱字があったとする。当然、デザイナは直しちゃいけないよね。
新しく、修正された原稿をもらうべき。

これは、もしライターでもないデザイナが文章を編集してしまった場合、その文章が後に問題になった場合など、デザイナにも責任が及んでしまうから。

つまりアセットとしてテキストデータをもらいはするけど、エンティティとして内容には触れてはいけない、ということだ。

しかし、これはデザイナ、ライターという「肩書き」があるからこうなっているだけで、本来はこの責任範囲というのが大事なんではないかと。

つまり「ジョブタイトルとしてはデザイナーだけど、エンティティはライターとして責任持つよ」ということが絶対にできない状態であるという意味。

ゲームでいうと、魔法を使えない戦士は死ぬまで戦士。
転職もできず、新しいスキルを身につけることもできず、ただ淡々と壁になって物理攻撃をするだけということになる。

戦士だろうが途中で僧侶の呪文覚えたっていいじゃないか。
例えばソロプレイだったら、回復呪文なかったらアウトだし。

■できるなら今アンタがやるべきでしょ

もしあなたがいわゆるWebデザイナだとする。
面接にきた若手デザイナが「ボクはGIFが嫌いなので、全部JPEGで作ります」とか言い出したら殴りたくなるだろう。

「だってGIFって汚いんですよ。」
「GIFってまだ使ってる人いるんですか?キモ!」
「GIFで写真画像なんか絶対無理!」

まぁ、俺でも殴るわな。

しかし、

「JavaScript?俺はWebデザイナですよ!?」
「なんで俺がjQuery覚えなくちゃいけないの?」
と言ってしまうデザイナも、

「なんかカッチョいいアイコンない?」
「かっこいいfavicon作って」
「俺センスないから画像とか無理」
と言ってしまうプログラマも、

同じではないか?

何が違うのかというとただ、やりたくない理由の粒度と程度が違うだけだ。

自分の何がそうさせているのかは不明だが、無理やり自分のスキルの範囲を狭めてどうするんだろうと思う。

責任範囲は決めたほうが良い。ビジネス的にクライアントを納得することもできるし、何より精神衛生上、楽な気持ちでプロジェクトに励めるからだ。

しかし、スキルに上限を設けるのはどうだろうか。
新しいスキルを覚えると、今まで見えてこなかったモノが見えてくるのは言うまでもない。
そしてIT業界Web系では、そういったドッグイヤー(日進月歩)を遙かに超えたラットイヤー(秒進分歩)という激しい進み方をしているわけで、スキルアップを諦めた奴から脱落していくものである。

スキルを止める、スキルアップしない、というのは、IT業界では死を表すものではないだろうか。

もしあなたが以前1度だけでもjQueryのプラグインを作ったことがあるというPhotoshop使いであれば、プログラマがいないときにはあなたがプラグインを作れるではないか。

毎日オートミールしか作らない妻より、オリエンタルに何でも作れる妻のほうが旦那は好きだし大事にするってもんである。
※当然、企業側もそうするべきである

■情報共有こそがコラボの唯一の方法

集中するにはやはり一人でいるのが良いだろう。

例えばそれが、極めてうるさいファミレスでも、滝の横で読書したとしても、遠足のために電車に乗り込んできた小学生の集団と同じ車両であっても、あなたが一人で行動しているなら、それは集中を求めての行動と言える。

そう考えると自分が仕事を能率よくこなすためのスタイルというのは非常に大事にしなければならないことに気がつくはずだ。

しかし、一人で仕事はできても、ビジネスは進まない。
相手があってこそのビジネスだ。

そうなると、自分のスタイルを崩さず、相手と連絡を取るという方法が要求されるが、すでに今の時代はコラボレーションツールが大量に存在するからもう大丈夫だ。

中には有料のものもあるが、基本的にブログでも何でもよい。
誰かが書いた。誰かが見た。
の繰り返しで、すでに情報共有ができているではないか。

つまり一箇所に集まるのは、仕事以外の理由でしかない、ということだ。
顔が見たい、寂しい、など。


逆に、たとえ毎日顔を合わせるようなスタイルを全員が好んでいるとしても、コラボレーションツールは重宝するべきである。

何しろTPO問わず確認することができるのだから。


■バランス重視で健全に働く

幾ら仕事が楽しいとは言え、なんでもやり過ぎはNGである。
特にあなたに大事なステディがいたり、子供の誕生日が近いのであればなおさらだ。

仕事は仕事、家族は家族、個人は個人、時間を決めて行動しよう。
これはいろいろな効果がある。例えば、

今日はここまでやればOK!と決め、それを毎日やるだけでプロジェクトが進む。
いちいち全体を俯瞰する必要がない。

当然最初にバッチリプロジェクトのタスクを分けておく必要はあるが、それほど大した作業じゃない。

それから決まりきったことをやるというのは、酔っ払っていてもある程度できるという柔軟性を産む。

脳みそが完全にオブジェクト指向になっている人は、飲めない酒を呑んで酔ってしまっても、余りバグの無いコードを書くことが可能だ。都市伝説かもしれないが、その傾向自体は存在する。

当然物理的に手足が動かない状態まで酔ってしまったら終わりだが。


■最後に

働きたい人が働きたいスタイルで、働きたいと思う仕事場で働く、というのはすごく理想ではないか?

当然、ただ漠然にノマドでコワーキング!とか叫んでもNGだ。
ノマドでコワーキングは素敵だが、それを行ったとしてもコスト的に問題がないくらいのスキルが重要なのは言うまでもない。

ノマドしている大人に憧れてIT業界を選んだ人もいるかもしれない。
それはそれで悪くはないが、あまり実の無いミーハースタイルならIT業界への就職はしないほうが好い。
調子にのって、恩を仇で返すようなダメな大人になってしまうだろう。たいてい起業したあとにね。

そういう意味ではスキルがない人、スキルアップしようとしない人は、無免許運転で事故を起こして、その後怖くなって逃げるのと同じだ。

幸いにもWeb業界に免許はないが、スキルという見えない免許、しかもすでに持ってる奴は目を見るだけで他人の免許が見えるわけで、そこら辺バッチリ意識して働いていこうと思う。

いろいろ意識することは大事だ。
今回の記事も、自分の理想と現実を比べてみて、こういうのがいいのではないか?と机上の空論になっても良いというのが前提で作ってみた。

みなさんもどうだろうか。無意識当たり前を一旦取っ払ってみるのは。
多分、常識を知っている非常識は、強いはず。