まずはエディタの設定を行おう。
■geditでZen Coding
まずはプラグインを入れる場所を作る。
端末で、今ログインしているユーザで以下を実行。
% mkdir -p ~/.gnome2/gedit/plugins
次にプラグインをダウンロードしてくる。
ダウンロード元はこちら。
http://github.com/mikecrittenden/zen-coding-gedit
解凍して出来たフォルダ、ファイルを、先程作ったフォルダに移動する。
- zencoding ディレクトリ
- zencoding.gedit-plugin
次にgeditを起動し、「編集」>「設定」>「プラグイン」を開き、「Zen Coding」にチェックを入れて「閉じる」ボタンで閉じよう。
さて、試しになにか試してみよう。
tableタグ直下にtr、その直下にthを1個、tdを2個、という設定だ。css3のセレクタ的に書けば良い。
table>tr>th*1+td*2この状態で改行せず、「CTRL」+「E」をタイプしてみると、
<table> <tr> <th></th> <td></td> <td></td> </tr> </table>と表示される。
Zen Codingに関しては書籍が出ているので購入してみても良いと思う。
■geditで正規表現検索、正規表現置換
geditは使い勝手が良いくせに、正規表現での置換ができない。
そのためプラグインを入れる必要がある。
まず以下のサイトへ進み、文中の「Download」からプラグインをダウンロードする。
http://halfhourhacks.blogspot.com/2008/03/gedit-regular-expression-plugin.html
解凍したプラグインの、フォルダとファイルを~/.gnome2/gedit/pluginsに設置する。
- regex_replace ディレクトリ
- regex_replace.gedit-plugin
次にgeditを起動し、「編集」>「設定」>「プラグイン」を開き、「Regex Search and Replace」にチェックを入れて「閉じる」ボタンで閉じよう。
実際に使う場合、「検索」>「Regular Expression...」を選択すれば、正規表現での検索/置換が可能になる。
■Nautilusにバージョン管理機能をつける
Windowsで言う所のTortoiseSVN的なVCSを使うため、RabbitVCSをインストールする。
インストールはyumで「rabbitvcs」を検索すればOK。
インストールが終わったら念の為ログインしなおしたほうが良い。
何かのファイルやフォルダなどを右クリックすると、「Rabbit SVN」と「Rabbit Git」が選択できる。
■NetBeansのインストール
NetBeansはIDEだ。以前まではeclipseを使っていたのだが、NetBeansを使えば、その安定性に驚くだろう。
ちなみにJavaの環境が入っていないと、インストールしても使えないので、最初にJDKをインストールする。
JDKはここからダウンロードする。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
NetBeansダウンロードはここから。
http://netbeans.org/downloads/?pagelang=ja
ダウンロード可能なエディションは
- Java SE
- Java EE
- C/C++
- PHP
- すべて
適切なものをダウンロードしよう。
※ダウンロード後もメニューからプラグイン追加で別のエディションと同じにできるので、よくわからなかったら「Java EE」でいいと思う。
ダウンロードはシェル形式になっている。
ダウンロードしたファイルを右クリックでプロパティを開き、「アクセス権」タブを開こう。
その中にある「実行:プログラムとして実行できる」にチェックをいれ、「閉じる」ボタンで閉じる。
これでダウンロードしたインストーラをダブルクリックして実行させることができた。
早速ダブルクリックして実行しよう。
「端末内で実行する」「表示する」「キャンセル」「実行する」
の4つのボタンが表示されるので、「実行する」を選択しよう。
あとは自動的にNetBeansのインストールウィザードが開始される。
インストールが終わったあと、NetBeansのフォントが汚すぎるのがわかったと思う。本当にひどい表示だ。
しかし回避方法がすでに用意してある。
まずはフォントフォルダに使いたいttfが用意されているかどうかを確認する。
/usr/share/fonts/japanese/TrueType/
japanese/TrueTypeは自分で作らないと存在しないので、なければつくろう。
# mkdir -p /usr/share/fonts/japanese/TrueType/つくったら、任意のttfをここに置けばOK。
おすすめはMiguフォントの2Mだ。
そしてJava仮想マシンであるJVMが読み込むフォントのフォルダに、ttfのシンボリックリンクを貼れば良い。
JVMは、以下にあるttfを優先して表示しようとしてくれる。
/usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0/jre/lib/fonts/fallback
※Javaのバージョンは要確認
fonts/fallbackは自分で作らないと存在しないので、なければつくろう。
# mkdir -p /usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0/jre/lib/fonts/fallbackフォルダを作ったら、中に移動し、フォントフォルダからシンボリックリンクを張る。
# cd /usr/lib/jvm/java-1.6.0-openjdk-1.6.0.0/jre/lib/fonts/fallback # ln -s /usr/share/fonts/japanese/TrueType/Migu-2M-bold.ttf . # ln -s /usr/share/fonts/japanese/TrueType/Migu-2M-regular.ttf .
これでフォントの準備ができたので、次はNetBeansの設定ファイルを編集する。
デフォルトだとアンチエイリアスが効いてない状態でフォントを表示してしまうので、その設定と、インタフェースが全体的にフォントサイズが小さいので、それの設定もしてしまおう。
設定ファイルはホームフォルダに「netbeans-7.0.1」などの名前で設置されているので、
/home/<ユーザ名>/netbeans-7.0.1/etc/netbeans.conf
を開こう。
6行目あたりに、「netbeans_default_options」という設定項目があり、中身はダブルクオートでくくられたパラメータになっている。
このパラメータの最後に、以下のパラメータを追記する。
-J-Dawt.useSystemAAFontSettings=on -J-Dfile.encoding=UTF-8 --fontsize 14つまりこの行はこういう形になるはずだ。
netbeans_default_options="-J-client -J-Xss2m -J-Xms32m -J-XX:PermSize=32m -J-Dapple.laf.useScreenMenuBar=true -J-Dapple.awt.graphics.UseQuartz=true -J-Dsun.java2d.noddraw=true -J-Dawt.useSystemAAFontSettings=on -J-Dfile.encoding=UTF-8 --fontsize 14"編集が済んだらNetBeansを起動しよう。
デスクトップにショートカットアイコンができているはずなので、それをダブルクリックするか、「アプリケーション」>「プログラミング」からNetBeansを起動してみると、綺麗なフォントで表示さたのがわかると思う。
■Poeditをインストール
Poeditとは、i18nなどで使うpotファイル、poファイル、moファイルなどを生成できる、翻訳用のエディタだ。
Gettext形式の国際化が可能なフレームワーク(CakePHP、Symfonyなど)でi18nを使うなら、ほぼ必須と言ってよいだろう。
間違ってもExcelなどで翻訳依頼はしないほうが良い。地獄を見ることになる。
インストールはyumexで「poedit」で検索すればすぐに出てくる。
■Regexxerをインストール
例えば、指定したフォルダ内の指定したファイルパターンにマッチしたファイルに記述されているメールアドレスを一括で引っ張ってきたい、もしくは一括で置換したい、なんていうことができるGUIアプリだ。
Windowsで言えば、DREAMHIVE社の「GrepReplace」的な存在である。
一度使うと手放せない。
インストールはyumexで「regexxer」で検索すればすぐに出てくる。
■最後に
LinuxでWeb開発するという、Windowsとは違ったアプローチでざっくりと俯瞰してみた。
実際に使ってみて、今の環境とどっちが自分に合っているか、探ってみるのも良いかもしれない。
ここで紹介しただけではなく、他にもたくさん便利なツールは存在するが、都合でここまでとする。
というわけで終わり。
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