ライトニングトーク(Lightning Talk)とはカンファレンスやフォーラムなどで行われる短いプレゼンテーションのこと。様々な形式があるが、持ち時間が5分という制約が広く共有されている。いつか、近いうちにLTを経験しておくべきかな、と思い、Twitter上でつぶやいたところ、なんとLTやってみないかとお誘いがあった(@konsan あざっす!!)。
wikipediaより
そのカンファレンスは「デザイナー向けCakePHP勉強会」。つまりロゴ的には「CakePHP for Designer」だ(Twitterでのハッシュは#cakephp4d)
具体的な内容はATNDの方を見ていただければ良いかと。
こちら会場がなんと、さくらインターネットのセミナールームで、しかも無料でお貸しいただけたとのことで、この場をお借りして御礼申し上げたい。ありがとうございました。
ちなみにさくらインターネットの場所はこちら。
さくらインターネットは俺も最近個人で契約を始めたレンタルサーバ屋で、VPSであれば月額980円でサーバをレンタルすることができる。非常に便利だ。
自宅サーバをすべてさくらインターネットのVPSに移動し、自宅ではサーバダウンなどに神経質にならずに済んでいる。
というわけで、2011年7月21日、勉強会の開始が職場の勤務時間終了より前だったため、職場を抜けだして参加と相成った(ちゃんと事前に予定には入れておいたので大丈夫なはず)。
当日、大きなトラブルもなく、わきあいあいと勉強会は進んでいった。
※小さなトラブルはあった
全体の流れ的にはこんな感じ。
ごあいさつ
田中さん @mon_sat
CakePHPについての基礎知識
市川さん @cakephper
資料:URLがわからんす!
CakePHPのデザイン周りについて(初級)
滝下さん @ecworks_masap
資料:http://labs.ecworks.jp/download/CakePHPforDesign.pdf
MVCを極めしWebデザイナーになる
原さん @kara_d
資料:http://www.slideshare.net/karadweb/mvcvweb-cakephp
PHPTAL/CakePHP-TALTAL
野島さん @nojimage
資料:http://www.slideshare.net/nojimage/phptal-with-cakephp
※九州からサテライトで参加
CakePHPのpaginatorのデザイン周り
小川 @ogaaaan
資料:http://www.slideshare.net/ogaaaan/cake-php4designers
LTの最後を努めさせていただいたのだが、実はちょっとしたトラブルがあり、スライドをお見せすることが出来なかった。
なんでかというと、最近は開発環境をWindowsからLinuxへ移行しているのもあり、正直WindowsよりLinuxの方が操作に慣れてきているので、勉強会に持っていくノートPCにもFedora15(Linux)をインストールしておいたわけだ。
それにたぶんだけど会場のみんなはWindowsよりマックの方が多いと思うから、Fedora15の新しいGUIであるGNOME3なんかをネタにして、おもろい話ができたらこれまた幸いかと。
しかしこれが暴挙だった。
なんとFedora15に搭載されているこのGNOME3が、外部出力が正しく行われないというトラブルを起こしてしまった。
Fedora14では問題なくプロジェクタに出力できていたので、アッパーコンパチブル的に大丈夫とたかを括っていたのが悪かった。出力テストすらしていなかった。
結局、せっかくつくったスライドはお見せすることままならず、ひとりで身振り手振りで説明するという、なんともスピリチュアルかつエスポワールな展開となり、まぁ別の意味で印象深い勉強会にしてしまった感があったりする。
自分では、南斗水鳥拳のレイのような華麗な動きをしていたつもりだが、もしかしたら山のフドウの様に、力任せのDQNに見えてしまっていたのかもしれない。
LTの最中、後ろで田中さん@mon_satと市川さん@cakephperが、俺のイカれたノートPCとプロジェクタの調整をしていただいてくれていた。あざっす!
結局スライドは断念となったが、こういうお心遣いがCakePHPコミュニティの良いところだなぁ、と思った。CakePHPのコミュニティに参加する様になってから、親切な人と出会う機会が増えた。
その時のスライドは、上にもURLを貼ったが、ここに埋め込んでみる。
まず、最近の俺が資料を作るときに気をつけていることがあって、それを先に説明したい。
少々長ったらしいが、大体こんな感じ。
できる限りわかりやすく、印象深く、楽しいプレゼンをしたいと思っているが、LTなので5分で済む内容を作る。
その時に前提となる懸念点が
- 思ったことをそのまま書いて作るとページ数がべらぼうに増えてしまう
- ソースコードをバシバシ貼りつけていくと文字が小さくなって見えにくくなる
- 専門的な話になればなるほど会場のみんなの睡魔を呼び起こしてしまう
というわけで、まずはLibreOfficeのImpressで軽く思ったとおりに作り、ひと通り満足行ったら次にページを減らす作業にとりかかる。
だいたい1項目は2ページ以上にならないように心がける。
ページを減らす際には「そもそも何を伝えたいのか」を重視し、それ以外の余計な文章、図は思い切って削除。
特に矢印シェイプには気をつけた。たいていが矢印の元と先は図上でずれていることが多く、それが余計な混乱を呼ぶ可能性があるので、矢印シェイプだけではなくコネクタシェイプもよく使うようにしている。
それぞれのシェイプのデザインにも気をつけた。
アウトラインと背景色とテキスト色にも視覚的に配慮した。スライドはたいてい薄暗いところでみるので、白い背景に赤や緑などの周波数を発する色使いをすると、眠気は収まるが、刺激が強いかなと思い、青と緑の中間を使用し、基本的に寒色をメインにすることにした。
それとは別に、このパターンはこういう時に使う、というシェイプを3つ4つ脳内定義し、形状パターンの意味にズレがないようにシェイプをデザインしている。
これにより少ない情報量でページに大きな余白ができ、伝えたいこと(そのページ内でのコンセプト)をうまく伝えることができる。
そしてIT系勉強会ではソースコードを見せることが多いので、まずソースコードのフォントをタイプライター的なフォントに固定し、サイズも見やすい様に調整し、必要最低限のソースのみ記載することとしてみた。
やむなく改行する時も、見れば理解していただける位置で改行させる。あとは口頭で補足を入れるだけで良い。
ソースコードの比較などをする場合は、比較対象を目立たせるだけではなく、関係ない部分はグレーアウトさせるなど、少ない文字数に対して色やサイズなどで情報量を増やす。これなら感覚的に理解していただけるかと。
そして専門的な話をなるべくしないのも大事だ。
専門的な単語を発言した瞬間、それを説明しようとして更に専門的な話をしてしまい、結局時間オーバーしてしまうのを避けるためだ。
俺の中ではLTは5分で終わらせるからLTなんだ、という概念がある。
個人的には、専門的な話が出てきてしまいそうなときは、「〜というのがあるのですが、これはこのまま覚えてください」とか「〜というのは、とりあえずいまは忘れてください」的な表現で避けることにしている。それをどう捉えようが、聞いてる側の自由だ。
さらに大事なのが、お客さんんが寝る第一位の理由だとおもっているんだが、これをやってはいけないというのが自分の中にはある。
別に何かの本に書いてあったわけでもなく、ただ自分が仕事していて、会議中よく寝むくなるので、その理由を探っていたら気がついたことだ。
「書いてある文字をただ読むだけ」は
基本NG!
だ。これはマジで聞いてて眠くなる。
だから俺の資料には、自分でしゃべる部分は文字としてほとんど記載していない。
記載してあったとしても、そのとおり読んだりはしない。必ず別の言い方をするように心がけている。
例えば「この機能はAuthコンポーネントを必須とする」と書いてあったら「認証用の機能を予め設定しておくのがポイントですね」的な言い方をするように心がけてはいる。
というわけで、何が言いたいのかというと、上に埋め込んだ資料は、俺が説明したい文章、つまり伝えたい内容は文章では特に記載していないので、もしかしたらニュアンスがつかめないかな、と思っていた。
それを懸念して、新たに一人でプレゼンを行い、その様子を動画にとってYouTubeに載せようと思ったが、正直面倒くさいので勘弁してもらうことにした。
ただ、資料を公開したら意外にわかりやすいとの意見も結構あったので、特に資料の補足はしないでこのまま終わらせることにするよ。
最後に、会場に来てくれたみなさん、そして暖かく迎えてくれたCakePHPのゆかいな仲間たち、会場を貸してくれたさくらインターネット、並びに懇親会会場で素敵な衣装で俺の煩悩を刺激してくれた店員のおネーさん、本当にありがとうございました。
※緊張するとマシンガントークになるので、LTより懇親会の方がぜんぜん緊張してた
おまけ
2011.08.08追記
スタッフに「オガーンはLTでPaginatorやってくれ」と言われる前、これをやろうと思って速攻で作ったアセット管理のスライド。
陽の目を浴びないとかわいそうなのでここに晒しておくよ。
2011.08.10追記
市川さん@Cakephperがなんと、失われた動画の発掘に成功したため、以下に前半+後半のリンクを貼っておくんでぜひ、ご覧あれ!
前半:http://www.ustream.tv/recorded/16144624
後半:http://www.ustream.tv/recorded/16145670
市川さんあざっす!
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