しばらくはFedora14で記事を書こうと思っていたのだが、書いた後直ぐに新しいバージョンがリリースされるのも忍びないとおもい、どうせなら15が出てからでいいかな、と思い、しばらく放置していた。
それがやっと、今日リリースされて嬉しく思うわけだ。
ちなみにこの記事を書きながらダウンロードしてる最中。
というわけで、みんなもWindowsとかMacで開発して悦に入ってないで、やるなら本物、つまりLinuxで開発しようぜ、ということで、まずはダウンロードから解説したいと思う。
Fedoraのサイトはここだ。
http://fedoraproject.org/
決してWindowsやMacを否定しているわけではないけど、もしそう聞こえるのであれば、そう捉えてもらっても、俺は全然かまわない。何しろ人の主観というのは俺には全く操作することができないのであるし。まずはFeoraのサイトへ行こう。今日の段階では、以下のような画面になっているはずだ。
念のため詳しく伝えておくけど、俺はゲームやるならWindows、ダイアグラムやグラフィック系はMac、開発はLinuxという風に捉えているだけでしか無いし、それ以上でもそれ以下でもない。
冬に着ていた服が暖かいからといって、夏も着ることはないだろう。夏には夏の服がある。OSも同じだ。マックしか認めない!という人は、真夏に厚着するただの傾奇者。
ここで「いますぐぐダウンロード!」のリンクをクリックしてしまうと、ライブCDのダウンロードになってしまうので注意が必要。
ライブCDのというのは、いわばインストール作業をしないでもそのまま使えるよ、的な、イメージファイルをそのままフリーズしたようなファイルだ。
使用目的は「Fedora15ってどんな感じ?インスコするまでもなく試してみたいわけ!」的なわがままO型長女なんかには最適なソリューションだ。
だがもし、如何にこれほどまで簡略化されつつ、直ぐにでも新しいテクノロジーを試せる環境が、非常に分かりやすい場所にリンクとしてはられていても、俺はこういうだろう。
『だが断る』 と。
俺はFedoraを信頼している。信頼しているからメインのOSとして使っている。だから事前に試すなんて事はしない。これは一方通行でしか無いが、俺の約束であり、信念である。
ちなみにライブCDを今まで一度も試したことがない。それはそれらのディストロをある程度信頼しているからだ。そのなかでFedoraだけが、俺にとって特別だった。
というわけで、ライブCDではなく、ISO版をダウンロードしようじゃないかコラ。
まずはトップページにあるナビゲーションから「ダウンロード」をクリックするんだ。
あなたはスクリーンショットの赤く囲ったところから進むことができる。
そうすると以下のようなページが表示されるわけだ。
ちょっと分かりにくいのだが、デカデカと書かれた「いますぐダウンロード!」リンクのコンテナ内の見出しには「FEDORA15デスクトップ版」と書かれていて、その下には「インストール可能なLiveメディア」と書かれていた。
ここでも多分ライブCDのダウンロードになってしまうと思われたので、俺は下にある「他のオプション」内の「形式」というリンクをクリックしてみた。赤く囲ったところだ。
ところでFedoraが「FEDORA」って大文字で書いてあるけど、正式にはどう書くんだろう?次に表示されるページは以下のようなページだ。
少しだけ下にスクロールしてあるから、ヘッダなどは表示されていないが、「Fedora 15 DVD」コンテナの中にある「32ビット」の「いますぐダウンロード!」をクリックすれば良い。
当然64ビット版が欲しかったら、その下の「64ビット」の「いますぐダウンロード!」をクリックすればいいのは言うまでもない。64ビット版か32ビット版なのかよくわからない場合はとりあえず32ビット版を選択すればどうにかなるんではなかろうか。要するにあなたが今使っているコンピュータのCPUのビット数と合わせれば良い。
そしてここでクリックすると、ようやくダウンロードが開始されるという形になる。
画面は以下のようになるはずだ。
このページの状態で、何時まで経ってもダウンロードが始まらない場合、あなたは普段の行いを振り返る必要などはなく、直ちにリンクをクリックしたほうが良い。そのほうが完璧主義のA型次男坊には人生における小さな躓きを回避できるというものだ。
閑話休題。
ISOのダウンロードが終わったら、それをどうにかしないといけない。
ここではあくまで説明のためにVMwareを使ってインスコするんだけど、本来はダウンロードしたISOはすぐさまDVDに焼き、物理PCにインスコして、「俺のマシンはFedoraちゃん」状態を構築するのを解説したいわけだ。
ただ残念ながら、もう俺の持っているマシンの中でこのFedora15を入れられるマシンが物理的に無いんだ。足りなくなってしまってる状態。
今使ってるPC、オガーン流PC年齢(※1)でいうと60歳なんだけど、まだ新しいPCを買ってない。
もし買ったら、今使ってるこのCore 2 DuoなWindowsXP君には引退いただき、すぐさまFedora15を入れ、開発メインマシンにする予定だ。
しかし新しいPCを買うめどが立っていない。すでにほしいスペックもまとめてあるんだけど、つまりなんだその、稟議が降りないわけだよ。カミさんの。
だからそれまでは、不本意ながらVMwreで仮想的にインスコするものとする。
※1)オガーン流PC年齢 (オガーンリュウピーシーネンレイ)【名】結局VMつかうなら、ライブCD的なお試しと同じじゃねぇか!と言われるかも知れないが、言いたい奴は言え!!どうせ俺には聞こえないぃぃ!!
新品のPCを購入した年を1とし、1年経つたびに1を追加する。
そして追加した数値に20を掛けることにより、人間で言うところの老化現象に似たPCの劣化現象の指針を出すことができる。
つまり、購入して3年目のPCは(ある程度適切なメンテナンスをしていたとしても)60歳の老人と同じスペックである、といえる。
質が悪くてもうしわけないが、俺が俺である所以がこう云うクソオヤジ的な雰囲気を醸し出すところでもあるので、是非全力でお許し願いたい次第。
というわけで、VMでの設定は以下に書いておくが、VMへのインスコはあくまでおまけなので、すっ飛ばしてもらって構わない。
というわけで、VMでのFedora15のインスコはこのようにせよ。
まずVMwareを起動する。
俺の場合、予めFedora14、Ubuntuが仮想化されているので、2つが表示されている状態だ。
新しく仮想マシンをつくるので、メニュー一番上の「新規仮想マシンの作成」をクリックする。赤く囲ったところだ。
そうすると「新しい新規仮想マシン ウィザード」ダイアログが表示される。
「インストール元」のラジオボタンを「インストーラディスク」ではなく「インストーラ ディスク イメージ ファイル」に変更し、「参照」ボタンからダウンロードしたISOを選択する。
そうすると直ぐ下に「Fedoraが検出されました。」と表示される。そしたら「次へ」ボタンで次に進む。
次に仮想マシンに名前を付けるんだが、Fedora14を「Fedora-14」として作っておいたんで、同じように「Fedora-15」として登録してみた。
ちなみにこの名前がフォルダ名になるので、フォルダ名で使えない記号などは使えないし、使わないほうが良いだろう。
仮想マシン名を入力したら、「次へ」ボタンで次に進む。
仮想マシンが使う容量を決める。仮想マシンなので、物理的なHDDが存在しない。それらはすべてファイルとして存在するんだけど、そのファイルをいくつまで大きくしておくか?的な質問だ。
ここはデフォルトのまま、20.0GBで。増やしたい人は存分に増やすが良い。
ちなみに当然だが「仮想ディスクを複数の2GBのファイルに分割」を選んだ場合、ディスク最大サイズを2で割って繰り上げた分、ファイルがつくられてしまう。
余りファイルが増えるのも分かりにくい原因なので、ここは「仮想ディスクを単一のファイルとして格納」のままにしておく。
問題なければ「次へ」ボタンで次へ進む。
これでよろしおますか?的な確認画面になるんだけど、念のため、画面の描画を向上しておこうと思う。
実際に効果があるのかどうか実はよくわかってないんだけど、やっておいて問題が起きたことは今のところないので、一応やるだけやっておくことにした。
ただし、お使いのマシンのグラフィックボーボがショボイ場合、何もしないほうが良い。最低でもVRAMが128以上ある環境では試すのもあり。
「ハードウェアをカスタマイズ」ボタンをクリックだ。
すると「ハードウェア」ダイアログが表示される。
左ペインの「ディスプレイ」を選択し、右ペインの「3Dグラフィックのアクセラレーション」にチェックを入れる。ただこれだけやりたかった。
「OK」ボタンで「ハードウェア」ダイアログを閉じよう。
「新しい仮想マシン ウィザード」に戻ったら、これで設定は完了なので、「完了」ボタンをクリックする。
これでOK!!
と思ったら、エラーダイアログが表示されるんだ。これは想定内。
ゲストOS「fedora」はサポートされていません。
仮想マシン設定の「オプション」タブの全般ページから、ゲストOSを選択して下さい。
だと。ISOマウントした際に、「Fedoraが検出されました。」と表示してたにもかかわらず、ここで「fedoraってなんぞや?」と言われている状態なんだ。
総合病院で相談員に「外科ですね」と言われて外科にいったら「これは内科だよ」と言われてたらい回しになる感覚と似ているが、まぁ相手はバイナリの集合体だ。あまり焦らず、そして慌てずに対処しようではないか。
つまりだ、Fedoraといえど、カーネル2.6を搭載したLinuxであることに間違いはない。
だから設定でそのように設定してしまえば良い話。
VMに戻り、左ペインで今設定した「Fedora-15」をクリックして選択。
そして右ペインの「仮想マシン設定の編集」をクリックしよう。
そうすると「仮想マシン設定」ウィンドウが開くので、「オプション」タブを選択する。
左ペインで「全般」をクリックして選択し、右ペインで「ゲストOS」から「Linux」を選択、バージョンを「他のLinux2.6.xカーネル」にする。
つまりこの選択肢の中にFedoraがないということだけなんだ。だから「他のLinux」なんていう、ベンチウォーマー的な扱いを受けるハメになる。
これはVMware側のミスだといえよう。Fedoraギークにとって、この扱いは許しがたいと思う。
とはいえ、別に面倒くさいからクレームとか出す予定はない。
何しろそれほど致命的なものでもなさそうだし、そもそもVMwareは無償ではないか。文句言ってもしようがないというものだ。
で、設定が終わったら「OK」ボタンをクリックして「仮想マシン設定」ウィンドウは閉じよう。
VMの画面に戻ったら、「Fedora-15」が選択されている状態で、右ペインの「仮想マシンの再生」をクリックする。
これでようやく、Fedora15のセットアップを始めることができる様になるわけだ。
ISOをDVDに焼いて、物理マシンにインスコする場合、これらVMの設定は全部無視して構わない。
というわけで、次回からFedora15自体のインスコ、セットアップと進める予定だ。
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