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Windowsにサヨナラだ!!〜 Fedora15 〜【1/6】

そう、みんなLinuxサーバで動く何らかのWebアプリをつくっていると思うので、開発環境もLinuxにしてしまえば良いわけだ。

そのために必要な構築方法と、あなたのためのちょっとした勇気が出る方法を書いてみたい。

当然、WindowsだけではなくMacユーザにもおすすめしたいのは言うまでもない。Linuxでの開発に慣れてしまうと、WindowsもMacも同じに見えるようになってしまう。

WindowsもMacも、Linuxサーバへデプロイする開発には向いてないOSなんだと言うことが分かる。けしてWindowsやMacをけなしているわけではない。俺は目的に合わせた環境ってのが大事だぜ、というのが言いたいだけだ。

Windowsは、俺にとって人生でもあるゲームをやるには最高にイカしたプラットフォームだ。Macは残念ながら持ってないが、ライフスタイルの向上にはWindowsよりMacの方が向いているだろう。カフェでDELLやVAIOなどと書かれたノートPCを使っているのが恥ずかしくなったりする人は、素直にMacを買えば良い。※個人的主観だけど、同じWindowsノートPCでも、HPとIBMはカフェでも違和感がないと思っている


実際問題、職場のマシンをWindows XPからFedora 14に変えてみたところ、今では開発速度が4〜5割ほどアップした事をお伝えしよう。何しろいちいちグローバルのサーバに接続する必要がない。
当然、隣に置いてあるローカルのLinuxサーバに接続する必要さえない。※このサーバはもう電源を落としてしまっているんだ

なにしろ自分がサーバと同じだから、その場でコンソール開けば良い話。
ざっくりとしたまとめだけど、簡単にWindowsと比較してみた。



■メリット
  • OS自体が無償で提供されている
  • OSのインストールはWindowsより簡単で速い
  • 同じLinuxでも多種多様なディストロが用意されているので自分にあったOSを選択することができる(2011年現在ならUbuntuというDebian系、FedoraというRedHat系がおすすめ)
  • デスクトップが表示されたら即座に作業開始が可能(Windowsみたいに、デスクトップが表示されて、もう使えそう!と思っても使えないというアホみたいな時間帯がない。当然ごまかしもない。設計が優れているから基本的に無駄がない)
  • システムアップデートもリストから好きなモノを選択可能(当然依存関係はインストールされる。Windowsみたいに勝手に訳の分からない物が上書きされたり、何のためにアップデートするのかが不明瞭ではない)
  • システムアップデートしても再起動することはまず無い。たまにログアウト程度。
  • ログイン時、指紋認証が可能
  • デフラグいらず
  • アンチウィルスソフトいらず(俺はいれてない)
  • ほぼすべてのソフトウェアは基本的に無償(OSS)
  • ディストロにもよるが、ほぼすべてのドライバを意識することがない(少なくとも超高機能なHP PavilionのノートPCにFedora11をいれたとき、すべての機能がそのまま使えた。リモコンもBluetoothもまともに認識する)
  • いろいろな機能が短期間でアップデート&修正される
  • Windowsにあるようなソフトは同じようなものが大抵用意されている(OfficeならLibre、PhotoshopならGIMP、IllustratorならInkScapeなど)
  • ウィンドウシステム(GUI)が1つに固定ではないので好きなモノから選択できる(GNOMEかKDEのどちらかになるとおもうけど)
  • 1台でサーバもクライアントもこなすので開発が楽
  • なによりサーバと同じOSなのでデプロイが超楽(XAMPP使ってた自分がかわいそうに思えてくる)
  • その他、優越感に浸れる
などなど。
そして当然デメリットもある。

■デメリット
  • ほぼすべての設定がテキストファイルに書かれているが、フォーマットを調べないと変更することができない(GUI設定ツールも沢山用意されているが、日本語可されていなかったり、バージョンが古かったりする場合がある。ただし解像度の変更、IMEの設定などのGUIツールはWindows以上に用意されているのでそれほど困りはしない)
  • 基本的にボランティア精神でつくらているものが多いので、作者に対して文句を言うことはあまり許されていない(あなたが同じものを作れないのであれば文句言う資格はない。まぁ常識ある人は、無償のソフトウェアに文句垂れるほど民度低くないと思われるので特に問題ではない)
  • ネットワークの知識が必要(ネットワークはたしかに難しいが、数多くある有益なブログ記事などで設定に関しては解決することができる。構造を知りたければ自分で調べるしか無い)
  • パーミッションを理解しないとドツボにハマる場合がある(Windowsの様に、誰でも他者のファイルにアクセス出来るようなソーシャルハッキング促進OSではない)
  • 文字コードがUnicodeなのでWindowsから送られてきたファイル(文字コードはCP932)が文字化けする(当然文字コードを変換するソフトなどはいくつか用意されているが、コマンドラインで使う場合が多いので、少々敷居が高いかも)
  • Linuxに対応しているネットワークプリンタが少ない(これに関しては残念としか言い用がないが、PCに直接USBなどで接続する場合は問題ない。職場にあるようなネットワークプリンタだと、プリンタ側が対応してない場合が多い。これはプリンタメーカ側にお願いするしか無い)
  • 職場だとWindowsなどのOS専用ソフトは当然使えない(そういう会社がほとんどだろうけど)
  • Microsoft Officeがない(ほとんどの人がこれがネックでLinuxに移行出来ていない。正直いってMicrosoft OfficeもLibre OfficeもOpenOfficeも、似たようなものである。マクロ言語が少々違ったり、印刷設定などが違うが、目的は一緒。革靴もスニーカーもどっちも靴である)
  • いずれかのOSを消さないといけない(WindowsがインストールされているPCにLinuxをインストールするのが一番手っ取り早い。Windowsを残しつつLinuxを入れることもできるが、同時に起動することができないため、どちらかを消したほうがいさぎ良い。ただ、仮想化ソフトを使えば、Windows内でLinux、Linux内でWindowsを起動することが可能)
  • Linux識者に質問しても、おいそれと教えてくれない事が多い(これはLinuxに限らず、苦労して覚えた人達/苦労してないけど好きだったから覚えた人達/苦労したけどすきだから頑張って覚えた人達などは、自分で調べもしないで直ぐに質問する人を受け入れがたいという傾向がある。調べてやってみてから質問すれば結構教えてくれる場合が多いが、ユトリにはそれがわからんからLinuxを悪者にして終わらせる)
  • 何をするにも意外に選択肢が多いのでどれを選べばいいのかわからない場合がある(特にバージョンが違うと全く動かなかったり、バグが残っていたり、いろいろ問題が出る。OSに関してもディストロが多数あるので、最初はメジャーな物をそのままやってみることをおすすめする)
  • すべてが日本語で説明されているわけではない(そもそも発祥の地がアメリカだし、基本的にドキュメントは英語で書かれている。ただし、中学卒業程度の英語力(SV,SVCなどの五文型)が分かれば、大体行っていることは理解できる。二重否定などのややこしい英文などは多く無いので一度は呼んでみることをおすすめする)
  • Linux愛好者が、まるで自動翻訳したような日本語を好んで使うからキモい(これは諦めろ。そういう自動翻訳された日本語を多く目にしてきたから彼らにとっては日常である)
  • Linux好きになると直ぐにTシャツを作りはじめる(これは諦めろ。GithubだってTシャツ売ってるんだ)
  • その他

まぁこんなトコロ。

メリットもデメリットも当然存在する。当たり前だがWindowsにだって存在するし、そもそもデメリットがなくメリットしか無いものがあるとしたら、それ自体がデメリットではないか?と言いたくなるほど、Linuxへ移行するWindowsユーザにメリットとデメリットを説明するのが無駄な気もしてくるのだが、まぁとにかくWeb開発に関してはこう言っておくよ。

全部Linuxでいいじゃねーか

ということだ。
本番サーバで開発するのはおかしい話だが、違法ではないし、そもそも世界の終りなわけでもない。やりたければやれば良い。

やっちゃいけない気がする人達が、後から勝手に理由を付けているだけに過ぎない。それが社会の構造体として組み込まれてしまったがために、自社を守るために自社を破壊するモノを作るという矛盾を抱えているのが今のクソ日本の大企業だ。

別に何をやろうが、知った事ではない。好きにすれば良い。

注意点として。

俺はLinuxで動かすならLinuxで作ればいいし、それが俺の会社での仕事でもあるわけだから、OSを勝手に無許可に無断でLinuxに変更し、それによって開発効率をあげることに成功したわけだ。

だけど、多くの会社は事なかれ主義の中でしか生きれない人ばっかりだし、怒られるのが怖いだろうから、会社のOSを勝手にLinuxにするのはやめておいたほうが良いかもしれない。

シンプルな事をやると、まるで自分が仕事をしてないのかと思われてしまい、無理やり残業して仕事っぷりをアピールするような奴ばっかりなクソ日本企業の中間管理職は、こう言った本来当たり前である事が全く見えず、理解しようともせず、ただこう云うやり方だから、前例がないから、という、どこかできいいたような理由を述べてLinux、Macを排除するキライがあるが、そのうち俺がそいつを排除してやるから安心していただきたい。

仕事なんぞは予定より早く終わらせたほうが良い。そして時間があまりそうなら家に帰れば良い。

というわけで、個人でLinuixを導入するなら問題ないけど、会社でLinuxを導入するという人は、ある程度の男気を見せていただきたい。そして開発効率向上に成功するために、俺の知識が役に立てば、これは幸いである。

次回から具体的にLinux(Fedora)をインストールして活用する方法を説明する予定だ。

※実際にはHDDに直接Linuxをインストールするが、説明のためVMwareを使うことはお許し頂きたい次第でござる