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Windowsをちゃんと使って仕事を楽にする【2/3】

さて、普段は絶対に使わなさそうな方法でアプリケーションを起動してみてどう思っただろうか。

昔(20年ほど前)の、いわゆるマイコンと言われた時代では、デスクトップ、アイコン、フォルダなどの仕組みは全く搭載されておらず、当然マウスというものもなかった。すべてキーボードで操作する。

MSX(1983年)の画面

その時代を経験している人としていない人では、基本的にコンピュータに対する操作自体に大きな差があるとおもう。

しかし、正直言ってWindowsやMac OS系のインタフェースからコンピュータを始めた人にとっては、

そんな太古のネタなんかしらんがな!!

で一蹴されてYOU LOSE!



しかし太古のネタから初めた俺から見てみると、逆におまえらがYOU LOSE!であることは疑う余地もなし。

しかしさすがにそれでは忍びないので、今回からGUIを搭載しているOSとしてWindowsを選び、出来るだけ快適に作業が行えるように、俺の知識をいくつか搾り出してみる予定だ。

■使えば使うほど使いにくくなる

これはWindowsのつくりの問題でもあるし、諸行無常の理と言う意味でもあるいみ仕方が無いことではあるんだが、実は、ある程度は回避できる。

その前になぜ使いにくくなってしまうのかを簡単に説明する。
  1. ファイルを作成
  2. ファイルを編集
  3. ファイルを保存
この流れで行くと、
  1. またファイルを開いて編集
  2. またファイルを保存
という流れが後に続き、むしろそっちの作業の方が多くなる。
このときWindowsはどういう処理をしているのかは、Windowsを使っている側からはよくわからない。

簡単に言うと、
  1. ノートを開いてページを開く
  2. ページの空いている部分に鉛筆で情報を書き込む
  3. ノートを閉じる
が最初に発生し、
  1. ノートの編集したいページを開いて、修正したい箇所を消しゴムで消す
  2. 修正が終わったらノートを閉じる
と同じだ。

俺は基本的にノートにはボールペンで記述するようにしているので、編集というのは修正したい文字列を上から×などの記号で視覚性を低め、別の空いている箇所に矢印を引き、その先に新しい情報を書く、なんて事をよくやるけど、さすがにいちいち消しゴムで消して同じ場所に書くなんて事はしたく無い。

そもそも、修正前の文字列と、修正後の文字列が同じスペースに収まるという保障もなく、消しゴムで消したはよいが、書ききれなくなったので、矢印を書いて別の場所に続きを書く、なんてアバンギャルドなソリューションに発展する事この上なし。

実はWindowsのファイルシステムというのはこのように、いちいち消しゴムで消して書き込んで、足りなくなったら近くの空いてるスペースを探し、そこに続きを書きこむという、とんでもなく面倒な作業をきっちりかっちりやろうとするのだ(実際には完全に消しているわけではない)。

つまり、1個のファイルが実は、ハードディスク内では断片状態(フラグメンテーション)になっていて、必ずしも連続して1箇所に記録されているわけではない、と言うことだ。

実際に業務をおこなっていると、このようなファイルが1個だけとも限らないわけで、最初10kbだったファイルが、編集している間に250kbくらいに増えた、なんてことはざらだ。
しかも別のファイルも編集しているうちに容量が増え、画像など挿入しているうちに、1MG超えるサイズになるなんて事も日常茶飯事だろう。

さて、断片化しまくったファイルをダブルクリックして起動すると、特定のアプリケーションで開くわけだが、完全に1ファイルとして読みこまれるためには、断片化したファイルに書かれている「続きの断片はこの場所!」という情報を読みとりながらファイルとして復元するわけだ。

つまり断片化しまくると、開くのが遅くなる。
小さなファイルであればほとんど問題に葉なら無いが、断片化しまくっているハードディスクに大容量のファイルを保存した場合、かなりの個数の断片が発生し、読みこみも遅くなる。

これらの現象をなるべく解決しようとしてくれるのが、デフラグメンテーション(通称デフラグ)だ。

15パズルのように、空いているスペースを利用して、断片化を最小限にとどめてくれるというアプリケーションが存在する。

Windowsにも最初からインストールされているので、一度は使ってみるのもよいだろう。
※ただし、デフラグを頻繁に行うと、いわば大学ノートに鉛筆で書きまくって消しまくったら紙がボロボロになるように、HDDの寿命も短くなるのを覚えておこう。場合にも寄るが、3ヶ月に1回程度でよいと思う

というわけで、以下の手順でデフラグを実行する事が出来る。
XPの場合
「スタート」>「すべてのプログラム」>「アクセサリ」>「システム ツール」>「ディスク デフラグ」
Vista/7の場合は、実はスケジューリングされて勝手に起動するようになっているので、ここでは割愛する。

デフラグが起動するとこのような画面が表示される。
画面下にある「分析」ボタンをクリックしよう。自分のマシンのフラグメンテーションを分析してくれる。
分析結果はこのようになった。
即座に結果がアラートで表示され、デフラグするかどうか聞かれる。
今回はデフラグの必要はないとのことだが、念のためデフラグ(最適化)を実行してみる。
画面したのステータスエリアにプログレスバーが表示され、デフラグの進捗が分かるようになっている。

ちなみに、やたら遅い。デフラグは迷惑なくらい遅い。
特にWindows標準のこのツールは、実はあまり性能がよろしくないので、出来れば市販のデフラグソフトを購入する事をお勧めする。

余談だが、以前勤めていた会社の先輩が、社内の共用アドレス帳のプロフィール欄に「嫌いな事:デフラグ」と書いていた事をいつも思い出す。そのくらいに、遅い。

無事にデフラグが終わると、こういう画面になる。
「最適化できないファイルがこのボリュームにいくつかありました。」と表示されているが、最適化を行っているこのデフラグツール自身は自分を動かせないので、そういった類のファイルは無視してよろしい。ほかにも動かしちゃいけないファイルとかあるので、正直言うと、こういう迷惑なメッセージを表示しているマイクロソフトの中の人が失礼と言う事になる。
余計な文章を表示させて、ユーザを困らせようとしていると思われていることに気が着いてない。
「デフラグ終わったお!」だけでいーじゃねーか!と思うんだが・・・。

というわけで、せっかくなのでレポートもみてみよう。
なんだかボリュームとかクラスタとかよく分からん単語が並んでいると思う。正直言って、中身を把握する必要は全くなし。

そして結論。

OSで対応できない不具合は、己の手で解決してね!
お助けソフト用意しておくから!と言う事になる。

お助けソフトに何があるのか、は、スタートメニューからいろいろみてみると分かる。

■わざわざ使いにくくしている

デスクトップにはタスクバーがあり、タスクバーの端にはタスクトレイという領域がある。ここには、裏で常に起動している(常駐している)アプリケーションが表示されている。

当然、インタフェースを持たないアプリケーション(サービスという)はここには表示されない物が多いが、大抵のアプリケーションは常駐する場合、このタスクトレイに表示されるようになっている。

しかし、よく考えて欲しい。タスクトレイにたくさんアイコンが表示されているとすると、それはその分だけアプリケーションが起動中ということで、その分当然、Windows自体の処理が遅くなっていると言う事を。

特に、このタスクトレイに、使用する予定の無いアプリケーションが大量に常駐していて、本来の作業が出来なくなるくらい遅くなっているPCをたまに目にする。

あまりにたくさんアプリケーションが常駐していると、タスクトレイはスライドボタンを表示させ、一定量以上は表示させなくしてしまうので、さらに常駐が増えても気が付かないだろう。非常に迷惑なおせっかい機能だ。

何がいいたいのかというと、このタスクトレイの中身は少なければ少ないほど動作が快適になる。目安としては、スライドボタンが表示されないくらい少ないのがよい。

だいたい5~6個くらいを目安に、余計な、インストールした覚えのないアプリケーションなどはガンガン消してしまおう。

該当するアイコンを右クリックすると終了させることが出来る場合が多いが、Windowsを再起動すると再度、自動的に起動してしまう場合が多い。

そういった場合、一度常駐させたくない該当アプリケーションをダブルクリックなどで起動し、設定画面から「Windows起動時に自動的に開始する」などの設定を解除しておこう。

常駐ソフトが10個以上ある人は、5個にまで減らし、Windowsが快適になるのを体験した方が良い。

QuickTime、ロボフォーム、Dellのネットワークアシスタントなど、正直言わせてもらえば、Windowsを遅くしているだけのアプリケーションなので、完全に消して(アンインストールして)しまってもよい。かなり迷惑なソフトだ(作った本人たちが楽をするためのソフトが大半)。

ただ、ノートPCなどで無線LANを使っているなどしている場合、いくつか連動したアプリケーションが起動していないと無線がつながらない場合があるので、消してもいいのかどうか分からない場合、検索して己が調べるか、詳しい人に聞くか、そのままにして置くかにするのがよい。